昨今、新しいSESが増えてきていることは皆さんご存じでしょうか?
新SES、単価連動型SES、高還元SES等々呼ばれ方は色々ありますが
高還元SESの仕組みを説明します。
はじめに
SES企業が様々ある中で同じ業務なのに
他社のSESの方が給料や福利厚生がいいと求人を見て思った方はいるのではないでしょうか。
会社から退職者を出さない為にも
他社との差をつける為には大きなポイントは給料と福利厚生だと思います。
そこで退職者を出さずに長く残ってもらう為に
エンジニアファーストを意識した高還元SESが増えてきました。
SESの働き方はご存じな方も多いとは思いますが
会社Aに所属していて会社Bの現場先に入り、業務をこなすもので
会社Bから自身が所属している会社Aには40~100万(スキルと経験による)も支払われています。
それなのに手元に入る給料は自分の単価の半分以下いう方もいます。
なのでフリーランスになり、会社に所属せず働いているエンジニアも多いですね。
そんな中で会社員でありながらフリーランスのような収入を得れるのが高還元SESです!
会社員のメリットである社会保険適応かつローンやクレジットの審査を通せやすいにも関わらず
フリーランスのような給料でフリーランスのような働き方が実現できます。
高還元SESとは
高還元SESとはエンジニアへのマージン率が高いSESのことです。
簡単にいうと歩合の比率が高いということです。
基本的なSESの還元率:50~60%
高還元なSESの還元率:70~80%
高還元SESに多い特徴3つ
- 高還元
- 案件選択制
- 独立支援
SES退職理由
SES企業からエンジニアの退職理由でよく聞くのが以下の3つです。
1.給料
2.やりたいことができない
3.残業が多くて働き方がハード
高還元SESの平均パーセンテージ
求人票を見ていると70%〜80%が多いです。
会社によって内訳が多少違うので
そのパーセンテージに社会保険や交通費を含めているのかを確認するのは大切です。
たまに還元率は高いけど交通費は実費なところもあるのでご注意を。
給料シミュレーション
もし単価が50万でパーセンテージが70%かつ社会保険がひかれる場合
月収 = 単価 × 70%(0.7) - 社会保険
月収(300,000) = 単価(500,000) × 70%(0.7) - 社会保険(50,000)
年収(3,600,000) = 月収(300,000) × 12
単価 | 月収 | 年収 |
単価50万 | 300,000円 | 3,600,000円 |
単価60万 | 370,000円 | 4,440,000円 |
単価70万 | 440,000円 | 5,280,000円 |
※社会保険は年齢等で変わるので、固定5万で計算しています。
パーセンテージが高ければ高いほど貰える額は増えるので
給料をとにかく多く貰いたいという方は、還元率の高いところを探すといいでしょう。
案件選択制
高還元SESは基本的に案件選択制の企業が多いです。
スキルに見合ってない案件には入る事はできませんが、
所属するエンジニア1人1人のスキルに合わせた案件を数件提案して頂き、
その中から自分が参画したい案件を選ぶことができます。
なのでSES特有の営業が持ってきた案件を断ってはいけない!なんてことはありません。
フルリモートの案件に参画したい!
残業が少なめに現場がいい!
という要望が通りやすいという点も魅力の1つです!
自分に合った案件に参画できる所もフリーランスに近いといえます。
独立支援
高還元SESに多い特徴の1つが独立支援制度です。
経験を積んでフリーランスになる方が多いのも影響しているかもしれませんが
退職後に案件を紹介してもらえたり、独立するサポートを行っているところが多いです。
なので自分のスキルに自信がついてから独立することも可能です。
高還元SESへ転職するために必要なスキル
現場経験が半年以上あれば内定を頂くことは可能です。
実際に私は一人で実装していくほどのスキルはないと面接時にお伝えしましたが
内定を頂けました。
内定確率がアップするポイント3点です。
①一人称で実装できるスキル
②設計やコーディング経験(フレームワークの利用等)がある
③リーダー経験
なぜ上記の3点があるといいのかというと
高い単価で現場に参画できるので内定を頂きやすくなります。
高還元SESのデメリット
高還元SESのデメリットとして下記の3つが挙げられます。
※全ての高還元SESが当てはまるわけではありません。
ココに注意
①案件参画が1人の事が多い
②単価がなかなか上がりにくい
③ボーナスがない
案件参画が1人の事が多い
私の以前所属していた会社と比べると高還元SESは1人で案件参画している方がほとんどのイメージです。
まれに2名で参画は聞きますが、基本1人での参画が主流というます。
単価がなかなか上がりにくい
高還元SESの営業力次第ですが、営業力が低いと単価が上がりにくい場合があります。
高還元SESに入るよりフリーランスになり自分で営業をして単価を交渉する方が高い収入を得れる場合もあるといえます。
ボーナスがない
高還元なのでボーナスはないところが多いというよりある方が珍しいです。
単価の70%~80%を払いつつもボーナスも支給するとなると会社からするとほぼ利益なしになってしまいます。
なので高還元SESに入社をすると月の収入が増えるのでボーナスはもう貰えないと覚悟を決める必要がありますね。
まとめ
今所属している会社の給料に不満がある方、
フリーランスになりたいけどまだスキルに自信がない方は、
高還元SESを視野に入れてみてはいかがでしょうか。